「真面目に練習しているのにうまくならない」
「後から入ってきた子にどんどん追い抜かれる」
子供がサッカーをしている姿を見て、毎回このように感じている人も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、10年以上いろいろな子供を指導してきた現役コーチから見た、サッカーが伸びる子に共通する3つの特徴についてのお話をします。
先に結論をお話すると、伸びる子の特徴は『毎日ボールに触る・失敗を責めない・サッカーを楽しめる』の3つです。
この記事の後半では、子供を伸ばすために親御さんができることについても書いていますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
では始めましょう!
少年サッカーで”伸びる子”に共通する3つの特徴

毎日ボールを触っている
サッカーが伸びる子の共通点1つ目は、『毎日ボールを触っている』ことです。
自宅の裏庭や、近所の広場、中には家の中など、練習場と言うよりはどこにでもありそうなちょっとしたスペースで、練習というよりは遊びに近い感覚でボールをさわっています。
やっていることといえば、壁に向かって黙々とキックを繰り返したり、リフティングしたりといった簡単で単調な内容ですが、毎日ボールをさわることで確実に”足感覚”が磨かれていきます。
一人でボールを触る際にはオススメの自主トレメニューの記事が参考になりますので、よかったら読んでみてくださいね。
関連記事:低学年にオススメの簡単にできる自主トレを紹介します
他の子の失敗を責めない
サッカーが伸びる子の共通点2つ目は『他の子の失敗を責めない』ことです。
少年サッカーは同じチーム内でも個人技術の差が大きな年代なので、子供自身よくないことだとわかっていても
「何やってんだよ!」
「ボール取られるなよっ!」
など、チームメイトの失敗をネガティブな言葉で責めてしまうシーンを目にすることがあります。
他人を責めるのではなく、『自分にできることはなかったか?』というメンタリティを持っている子は考えてプレーを改善していけます。
なので他の子の失敗を責めない子は伸びるのです。
サッカーに夢中になれる
サッカーが伸びる子の共通点3つ目は「サッカーに夢中になれる」ことです。
「なんだ、それならうちの子もやってるよ」
と思われる方もいると思います。確かにほとんどの子供は夢中でサッカーをしているように見えます。
しかし伸びる子は少し違います。
どこが違うかというとどんな状況でも夢中になれるとことです。どんなに周りの子がふざけていても一方的な負け試合だとしても、常に全力でプレーをすることができます。
夢中でプレーする時間が長ければそれだけ技術の習得も早くなることが多いのです。
子供を伸ばすために親ができること

子供のサッカースキルを伸ばすために親ができることは「練習しなさい」と言わない、失敗を責めないの2つです。
- 「練習しなさい」と言わない
- 失敗を責めない
「練習しなさい」と言わない
子供のサッカースキルを伸ばすために親ができることの1番目は練習しなさいと言わないことです。
誰かに言われてやらされるサッカーほどつまらないものはないですし、「やれと言われたからやっている」という気持ちで練習をしても長続きはしないでしょう。
その代わりもし子供の方から「練習に付き合って」と言われたら、たとえどんなに仕事で疲れていたとしても付き合ってあげましょう。本人がサッカーに興味を持つタイミングを逃さないことが大切です。
そしてその段階になったら少しづつ興味を刺激してあげるのもいいかもしれません。たとえばリビングにさりげなく足技のテクニック本やDVDを置いて反応を見るのもいいでしょう。今は様々な書籍があります。中でもクーバーコーチングのトレーニングメニューは有名ですね。
ただし焦りは禁物です。あくまでも本人が自分の意思で練習をしたいと言い出してからでも遅くはないので、それまではじっくり待ちましょう。
失敗を責めない
子供のサッカースキルを伸ばすために親ができることの2つ目は失敗を責めないということです。
失敗を責めない子を育てるためには、親であるあなたが子供の失敗を責めないことが1番の近道です。
子供のプレーを見てあれこれ言いたくなる気持ちも分かりますが、ここはグッと我慢。子供たちは子供たちにしか見えない景色の中でサッカーをしているので、私たち大人は少し距離を置いたところから見守るくらいがちょうど良いでしょう。
まとめ:子供を伸ばすには親も勉強しなければならない

今回はサッカーが伸びる子の共通点についてお話ししました。
■サッカーが伸びる子に共通する特徴
・毎日ボールを触る
・失敗を責めない
・サッカーを楽しめる
■サッカースキルを伸ばすために親ができること
・「練習しさない」と言わない
・失敗を責めない
サッカーの指導者をしていると「学ぶことをやめたら、教えることをやめないといけない」(ロジェ・ルメール:元フランス代表監督)という言葉を聞く事があります。
指導者なら、他人に教えるなら自分も勉強しなければいけないという教えですが、これを家庭に言い換えると「子供を伸ばすためには親も勉強しなければいけない」というところでしょうか。
子供によって伸びるタイミングは様々です。親としてはもどかしく感じることもあるかもしれませんが、必ず伸びると自分の子供を信じて前向きなマインドでいきましょう!
ではまた!