人工芝のコートが増えたとはいえ、まだまだ土のグランドで試合や練習をしているというチームは多いのではないでしょうか。
目印があれば良いのですが、全く何もない状態からコートを描くのはなかなか大変ですよね。
今回は少年サッカーのコートをできるだけ簡単に描ける方法を、詳しく説明したいと思います。
この方法を使えば、慣れると3人で20分程度あればコート作りができる様になりますよ。
それでは始めましょう。
小学生用サッカーコートの作り方(50×68m)

小学生用のサッカーコートは50×68mが推奨されています。ちょうど大人用の半分程度ですね。詳しいサイズは上記図の様になります。
綺麗にコートを描くコツはきちんと直角を取るという事です。これさえ掴んでおけばまず失敗する事なくスムーズにコート作りができます。順番に見ていきましょう。
- ラインカー
- メジャー(100m2本)
- 作業するひと3人(メジャー係2人、ラインカー1人)
基準になるコールラインを描く

まず基準になるゴールラインを描きます。このとき同時に上の図にある様な、ペナルティーエリア、ゴールエリア、センターのポイントに印を入れておくととても効率が良いです。
直角をとる

三平方の定理を使って直角をとります。スタート地点にメジャーの0を、最初に引いたゴールラインの30m地点にメジャーの90mを合わせます。上の図の様にメジャーの40m地点と結んだ三角形を作れば、直角が取れます。
(追記)
キャンプで使うようなペグとハンマーがあると、少人数でもメジャーを固定しながら使えるので、効率よく作業を進めることができます。家に余っているペグがあれば使ってみましょう。

タッチラインを描く

直角が取れたら、先ほど使ったメジャーをまっすぐ伸ばして片方のタッチラインを描きます。この時にハーフェーラインの34m地点に印をつけておくと、あとで便利です。
反対側のゴールライン・タッチラインを描く

メジャーを2つ使って、反対側のゴールラインとタッチラインを描きます。これで外枠が完成です。
タテ方向のラインを描いていく

次にタテ方向のラインを描いていきます。この時片側ずつではなく、必ず上の図の様に100mメジャーを使って同時に書いていきましょう。失敗がないですし、何より効率的です。同時にセンタースポットとペナルティースポットもとっておくとラクです。
ヨコのラインとサークル・アークを描く

ヨコのラインと、サークル・アークも描いていきます。ペナルティーアークはペナルティスポットを、センターサークルはセンタースポットを基準にして描いていくとうまく描けます。
完成!

ゴールを置いたり、フラッグをたてて完成です。
まとめ:直角はしっかりとりましょう
サッカーコート作りのキモは直角をちゃんと取る事です。ピッチサイズだけに気をとられると、いびつな形(平行四辺形とか)のコートになってしまうことがありますので、多少手間はかかりますが、しっかり直角をとった方が失敗がなく結果的に早くコートを作れます。
また今回は、ラインカー1台、メジャー2台、3人で作業という設定でした。これよりも少ない人数やメジャー1台でもできなくはないですが、時間がかかり効率も悪いので、やはり最低今回くらいの条件がいいと思います。
この機会にメジャーだけでも数を揃えておけば、コート作りの負担はかなり減りますので、少し値段が張りますがしっかりしたものを購入しておくのも良いでしょう。
逆に人数が多すぎても慣れない人ばかりだったら効率が落ちますので、少数精鋭の方がうまくいくことが多いですね(経験談)。手が空いている人にはゴールを運んでもらったりした方が良さそうです。
今回の記事で使った図をPDFにしています。プリントアウトしてラミネートしておけば、会場で便利に使えますので、ダウンロードしてご自由に使ってくださいね。(もちろん無料です)↓↓↓
小学生サッカーコートのサイズ(PDF)
小学生サッカーコートの作り方(PDF)
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