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【効果あり】子供を理解するために練習前に1on1を導入しました

練習前に1on1を導入しました サッカー

こんにちは。

僕はU8(2年生)とU10(4年生)の2クラスを担当しているのですが、今日はU10クラスで1on1(ワン・オン・ワン)を導入したお話になります。

1on1をすると練習だけではわからない「サッカー以外の顔」が見ることができるので面白いですよ。ではどうぞ!

1on1とは?

1on1(ワン・オン・ワン)とは、1on1ミーティングのことで、主に職場で上司と部下が1対1で行う面談のことです。

一般的に上司との面談というと、上司からの一方的な指示伝達、あるいは部下からの報告に対してダメ出し・指摘を入れるようなイメージがありますがそうではありません。

どちらかというと部下の悩みや不安に感じていることを上司が共有して寄り添いつつ、部下の能力を引き出す「成長のための時間」と言うイメージです。

僕も会社員時代に上司・部下両方の立場で1on1をしていましたが、目標の共有だけではなく、目標に到達する間の不都合・障壁も共有することで、設定した目標に対する納得感が高く取り組みやすいというメリットがあります。

練習だけでは理解できないこともある

いつも僕がやっているU10の練習は、まず全体を集めて当日の練習メニューの【概要説明→トレーニング→ゲーム→終わりのミーティング】と言う流れです。

指導・声かけの部分で選手とのコミュニケーションはありますが、一人ひとりとじっくり話す機会はあまり多くありませんでした。

特別問題を感じる子供(例えば暴力的とか)には個別に話をすることはありますが、そんなことでもなければ、練習中に見えている姿・振る舞いからしか性格や個性を判断することができない状況です。

しかし子供と関わる時間は練習の時だけなので、例えば学校や家庭での様子などは見えません。もしかしたらサッカーをしている時とは違った一面があるのでは?という好奇心と、もっと深く子供達のことを理解したいという気持ちが1on1導入に至った経緯です。

ひとり10分以内でも十分

大体子供たちは練習開始15分くらい前になるとやってくるので、1on1は練習が始まるまでの少しの間にしています。時間にすると5分から10分くらい。

ふたりで歩きながらパス交換をしながら話す感じです。話す内容は、「サッカーが好きか」、「どんな時が楽しいか」、「ポジションはどこがやりたいか」」、「練習やチームで困っていることはないか」など答えやすい質問をしていきます。

ハキハキ答える子もいれば、「う〜ん」と考え込む子もいて反応はさまざま。大体の子はサッカーが好きで楽しいと言ってくれるのですが、理由を尋ねるとふわっとした感じです。

まあ4年生なのでそんなに論理的に考えられないのかもしれませんが、これだけでも「考える・理由づけして話す」といったトレーニングにもなります。

そして残りの時間はコーチからのフィードバックです。「いま周りを見てプレーすることが上手くできているよ」とか、「FWをやりたいならここをこうすればもっと良くなるよ」など、できていることや改善して欲しいことを伝えます。

そして1on1の最後に、これまでの話をまとめて今後の目標を一緒に考えます。子供の方からなかなか意見が出てこないこともあるので、そんな時は少し選択肢を示してあげます。

次の1ON1のために話した内容は記録しておきたい

1回の練習で1人ずつ1ON1をしているので、僕の場合1ヶ月半で1巡します。この記事を書いている時点ではまだ1巡目の途中ですが、2巡目以降は前回のミーティングの最後に話し合って決めた目標についてのフィードバックをしていきます。

そのため話した内容は毎回iPhoneのメモアプリに残し、毎回のトレーニングで観察しています。

次の1on1では、目標が達成できているようならしっかり褒めた上で次の目標を話し合い、逆に目標に届いていない場合は、なぜ届かなかったのか(理由・原因)、どうすれば目標を達成できるか(改善策)をまた2人で考える予定です。

まとめ:継続することで成長の後押しに

前述の通り2巡目以降のも考えていて、しばらく1on1ミーティングを継続していこうと思っています。

1回だけだとお互いに「そんなこともあったなぁ」程度で終わってしまう可能性がありますが、定期的なイベントにすることで

目標→実践→検証→改善

の流れをコーチ・選手両方が意識することができ、必ず成長の後押しになるはず。継続は力なりです。

皆さんも練習前の1on1を試してみてください。きっと今まで知らなかった子供の一面を見ることができて理解が深まりますよ。

今回は子供を理解するために練習前に1on1を導入したお話でした。ではまた!

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