皆さんはお盆やGW・冬休みなどの長期休暇の時に、実家に帰省してますか?今は様々な要因で帰省できないという人も多いのではないでしょうか。
そんな中政府の推奨もあり、スマホやビデオ通話を利用した「オンライン帰省」が注目を集めています。どんなやり方で何を準備すれば良いのでしょうか?
今回はオンライン帰省をする方法について詳しく説明してみたいと思います。オススメのツールもご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
では始めましょう!
オンライン帰省とは

オンライン帰省とはビデオ通話などのインターネットサービスを使って、遠くに離れている家族や友達と直接会うことなくコミュニケーションが取れる方法です。
2020年のゴールデンウィーク前に安倍晋三首相(当時)がコロナウイルス感染拡大を防ぐために国民に呼びかけたことで認知されるようになりました。
オンライン帰省のやり方
では具体的にオンライン帰省をする方法について説明していきます。
オンライン帰省に必要な環境

帰省と言っても実際に人が移動するわけではないので、必要なのはビデオ通話ができる環境ということになります。難しいものはなく双方にスマホなどのカメラ付き機器と通信環境があればそれでOKです。
カメラ付き機器
カメラ付きの機器はスマートフォンがあれば大丈夫です。よほど特殊な機種でない限り、インカメラ(画面側のカメラ)を使えば、相手の様子を画面で見ながらこちらの様子を撮影することができます。
パソコンを使う人も、最近の機種はインカメラ搭載のものが多いので特に問題はありません。もしカメラがないパソコンの場合は後付けのWebカメラを使うことでビデオ通話ができます。
ガラケーしかないという方にはiPadなどのタブレットという方法もありますが、オススメはアマゾンecho(エコー)。画面付きのスマートスピーカーなので声で操作することができ、デジタル機器が苦手な人にも簡単に使えて便利。
デメリットとしてはWifi環境が必要なので、そこまではちょっと・・・という人はこの機会にスマホデビューするのもいいかもしれません。
最近は政府の意向もありお手頃な料金プランでスマホを持つことができますよ。
通信環境
普段からスマートフォンを使っている人はすでに通信できる状態なので問題ありません。また、フレッツ光などを契約していてご家庭でWifi環境が整っている人もOKです。
それ以外の人は通信ができる環境を手に入れる必要があります。大きく分けて方法は2つ。スマートフォンに乗り換えるかインターネット回線を契約するかです。
「携帯は絶対にガラケーじゃないとイヤ」という人はWifi一択になりますが、そうでない場合はコスト面から考えてもスマートフォンに乗り換える方が得策です。
スマートフォンを契約 ▶︎ ガラケーにこだわりがない人・通信コストは安く抑えたい人向き
インターネット回線を契約 ▶︎ ガラケー以外はイヤ・映画やドラマが好きな人向き
インターネット契約の場合、月々のコストがかかるところがネックですが、最近はソフトバンクAirなど工事不要で簡単にWifi設置できるタイプの機器もあり便利です。
家の中にWifi環境があれば、ビデオ通話以外でも便利に使う方法も。
例えばアマゾンプライムビデオなどのサービスを利用すると数千タイトルのビデオやドラマを見ることができるので、上手に活用すれば映画三昧な生活を送ることができますよ。
オススメのビデオ通話アプリ
オンライン帰省はビデオ通話アプリを使用します。アプリによって特徴は様々ですので、自分(と相手)が使いやすいサービスを選ぶことが大切です。
LINE(ライン)

ビデオ通話アプリの中でもいちばんのおススメはLINEです。すでに利用している人も多く、新たにアプリをインストールしたりアカウントを作ったりする手間がかからないですし、操作も簡単です。
友達登録を済ませておけば、電話をかけるくらいの操作でビデオ通話が始められるので、まだの人は友達追加しておきましょう。
ただしLINEアプリの使用が必須なので、何らかの理由でLINEが使えないという人がグループの中にいるとこの方法は使うことができません。その場合は下記にある別の方法で試してください。
zoom(ズーム)

テレワークの増加とともに一気に知名度が高まったのがzoomです。オンライン会議で使われることも多いので、仕事で使ったことがあるという人も多いのではないでしょうか。
主催者(招く側)はアカウントを作る必要がありますが、招待者は送られてきたURLをクリックするだけなので、簡単に使うことができます。
Google Chromeなどのブラウザだけでも利用することができますが、アプリを使った方が操作性が良いので、頻繁に使うならアプリを入れておくのがおすすめ。
デメリットとしては3人(3ヶ所)以上で使用する場合、40分の時間制限があることです。再接続すればまた使えるようになりますが、ちょっと煩わしいですね。
Skype(スカイプ)

Skypeはzoomなどが注目される前から利用されてきた老舗のビデオ通話アプリです。以前はアカウント作成が必須でしたが、現在は主催者・招待者ともアカウントなしで利用可能です。
しかもブラウザだけで利用できるので、アプリをインストールする必要もありません。使い方は主催者(招待する側)がURLを発行し、招待者が届いたURLをクリックするだけ。
zoomの影に隠れて一昔前感のあったSkypeですが、LINEが使えない人や新しくアカウントを作るのが面倒という人には、前準備の手間が少なくビデオ通話ができるのでオススメです。
FaceTime(フェイスタイム)

FaceTimeはアップル製品に標準搭載されている通話やビデオ通話ができるアプリです。
利用条件としてはアップル製品同士(iPhone・iPad・iPodtouch・MacBookなど)であることなので、残念ながらそれ以外の人は対象外になります。
逆に言えばアップル製品同士なら、LINEのように友達登録を気にせずにビデオ通話ができるので、もっとも簡単に始められるとも言えます。
またアップル製品同士ということが影響しているのか、非常に画質・音質が良いです。僕は会社で使う公式なアプリはzoomでしたがちょっとした1対1のミーティングはFaceTimeを好んで利用していました。
家に使っていないiPadや古いiPhoneなどがあれば、ビデオ通話用に再利用するのもいいですが、アップル製品は中古市場も充実しているので、程度がいいものを見つけれたら即ゲットが吉です。
アマゾンアレクサ

アマゾンアレクサは、音声で操作できるスマホ用アプリです。
スマホ以外にも専用のスマートスピーカー(echoエコー)にも搭載されていて、スマホとecho、スマホとスマホ、echoとecho間でビデオ通話を楽しむことができます。
アマゾンのアカウントが必要だったり、設定が少し複雑だったりしますが、一度設定してしまえば音声で操作ができるので一番簡単に操作できるビデオ通話方法と言えるかもしれません。
echoはAmazonが販売するスマートスピーカーですが、たまにセール価格で売られているので、気になった方はチェクしてみてくださいね。
オンライン帰省のメリット・デメリット
メリット
- コロナ禍のあんしん安全
- 渋滞や混雑がない
- 低コスト
- 実際に会わなくて済む
メリットとしてはまず感染症拡大の予防の観点からあんしん安全ということです。特に大都市部から高齢の親が住む実家への帰省の場合この効果は大きいのではないでしょうか。
2つ目のメリットとして渋滞や混雑がないのも嬉しいですね。お盆や年末年始に高速道路や新幹線の渋滞状況をニュースで見るたびに、大変だなぁと思います
3つ目のメリットは低コストです。新幹線や飛行機を使うと往復の運賃だけでもバカになりません。また移動時間という時間のコストもほぼゼロなので、この恩恵は大きいですよね。
4つ目のメリットは実際に会わなくて済むところです。「えっ」と思われるかもしれませんが、自分の実家ならまだしも配偶者の実家(義理の両親ですね)の場合できたら会いたくないなぁと思っている方もいるのではないでしょうか。そんな人にとってはオンライン帰省はぴったりですね。
デメリット
- 直接会えない
- アプリ導入や設定が面倒
- 常態化する恐れも・・・
デメリットとしてはやはり画面越しでしか会えないというところです。
その他にも、ビデオ通話用のアプリや機器の設定がわずらわしく感じる人もいるかもしれません。仕事で使っていて慣れている人や、日常からスマホやパソコンのアプリを使用する人にとっては問題ないですが、そうでない人にはデメリットと言えるでしょう。
また、一度設定をしてしまえば便利に使える反面、ビデオ通話の頻度が上がり常態化する恐れがあります。例えば孫の顔見たさに実家のじいじばあばから毎日のように長時間のビデオ通話がかかってくるとちょっと大変ですね。
さらに快適にするためのおすすめツール
スマホと通信環境があれば手軽にオンライン帰省することができます。でもせっかくならより快適な時間を過ごしてみたいと思いませんか?
ここではちょっとした工夫で快適にビデオ通話ができるオススメのツールをご紹介します。
スマホ用スタンド・三脚
スマホやタブレットを利用してビデオ通話するには、スタンドや三脚が便利です。
画面に映るのが一人の場合は簡易的なものでも大丈夫ですが、複数人いるのなら高さや角度を調整できるものの方が、参加者全員が画面に収まるように調整しやすく便利です。
無線接続できるスピーカー・マイク
スマホでもパソコンでもほとんどの機器にスピーカー・マイク機能はありますが、音声が聞き取りにくかったりするとストレスに感じることも。
そんなときに無線接続できるスピーカー・マイクがあれば、よりはっきりと音声のやりとりができ、コミュニケーションがとりやすくなります。
マイク付きイヤホン
何らかの理由で周りに他の人がいる場所でビデオ通話する場合は、イヤホンを使うこともあると思います。最近のiPhoneのようにイヤホンが付属しないスマホも増えてきているので、もし手持ちのイヤホンがない方は購入を検討しても良いでしょう。
コードで接続するタイプとコードレスタイプがありますが、オススメはコードレスタイプです。僕は両方使ったことがありますが、コードレスの便利さに慣れるともう有線には戻れません。
最近は手頃な価格のものでも性能は十分(僕が使っているもは5,000円くらい)。もちろんアップル好きな人はAirPodsという選択肢もありです。アップル製品との相性はいいですし、デザインも洗練されていていいですよね。整備済み品なら少しお安く手に入れられます。
オンライン帰省で注意したい点
バッテリー切れ
ビデオ通話中のバッテリー切れには注意が必要です。というのもビデオ通話は意外とバッテリーの消費が大きいからです。
家の中なら問題ないですが、外出先など電源の確保が難しい場合は、予め十分に充電しておきましょう。もしもの時に備えて持ち運びができる小型のバッテリーを一つ備えておくのもいいでしょう。
画面通知OFF
自分のスマホなどの画面を複数で見ているようなシチュエーションでは、様々な通知が画面に出てくることがあります。
プライベートなメッセージなど自分以外の人には見られたくないような通知はあらかじめOFFにしておいた方がいいでしょう。機種ごとに設定方法があると思いますので、説明書やネットを調べてみてくださいね。
通信環境のテスト
オンライン帰省をする前に、通信環境のテストをしておいた方がいいです。ビデオ通話は通信環境によって画像や音声が乱れることがあり、同じ家の中でも部屋によってはOKとかダメってこともあるので。
ぶっつけ本番で「あれっ映らない?」ってなるとせっかくの団らんの時間が台無しでもったいないですよね。特に初めてビデオ通話する場合は、通信テストをするとことをお勧めします。
まとめ:新しい生活様式として定着しそう
今回はオンライン帰省についてのお話でした。
これまで帰省といえば、長距離移動、混雑、高い費用があたりまえでしたが、現代の通信技術をうまく活用すれば、遠く離れた場所からでも安くコミュニケーションが取れる便利な時代。
外出がしにくい状況下だけでなく、新しい生活様式として定着しそうな予感もします。
個人的には全く帰省しないのは寂し感じもするので、どちらかというとオンラインを利用してコミュニケーションを取る機会を増やすといった使い方が良いのではという気がしています。
あなたもこの機会にオンライン帰省をしてみませんか?離れた場所から家族と交流することで、きっと郷里の新しい一面を見つけられますよ。
ではまた!