「さあ 今日は草刈りするぞ!」と気合を入れて草刈り機のエンジンをかけようとすると「あれっ?エンジンがかからん・・・」そういった経験ありませんか?
うわっどうしようと焦るかもしれませんが、意外と簡単な原因ということも多いのです。
この記事では草刈り機のエンジンがかからない時の原因と、まず確認して欲しいチェックポイントをお伝えします。
もちろん対処法についても説明していますので、この記事を読めば草刈り機を使って雑草をバッチリ手入れできますよ。
では早速始めましょう!
草刈り機のエンジンがかからない原因
草刈り機のエンジンがかからない原因は大きく分けて3つあります。
- 操作方法の間違い
- 燃料の問題
- 部品の劣化
この中でもありがちなのが操作方法で、チョークの操作を正しく理解していないことが原因のことが大半です。
その他の原因もあわせて順番に説明していきます。
草刈り機のエンジンがかからない時はまずここをチェック
草刈り機のエンジンがかからない時には、まず以下の3つの項目をチェックしてみてください。
チョークは正しく操作できているか
草刈り機のエンジンが掛からない時にありがちな原因はチョークを正しく操作できていないことです。
「チョークって何?」と思う人もいると思いますが、チョークはエンジンがスムーズにかかるように燃料の濃度を調整する装置です。特に気温の低い冬場に威力を発揮します。逆に暖かい時期ではそれほど必要とされません。
①チョークレバーを「閉」位置にする
②リコイル(エンジンをかけるためのヒモ)を引っ張る
③エンジンがかかったらチョークレバーを「開」位置に戻す


注意する点は、エンジン始動後または「閉」で2〜3回リコイルを引っ張ったら必ずチョークを「開」に戻すことです。目安としては、リコイルを引いてエンジンから「ドルルル」という音が聞こえたら閉じて大丈夫です。
「閉」にしたまま何度もリコイルを引くと、燃料でプラグが湿ってしまい、エンジンが掛からなくなります。これが”かぶる”と言われる状態です。
一度かぶってしまうと、乾くまで待つかプラグを取り外して拭き取らないといけません。そうなるとたいそう面倒なので、チョークの操作は正く覚えておきましょう。
指定された燃料は入っているか
今使っている草刈機にはどんな燃料を使用するかわかりますか?草刈り機はエンジンの仕様によって使用する燃料が異なります。
専門的な事はここでは省略しますが、4ストロークは自動車と同じ理屈のエンジンなのでガソリンを使う、2ストロークの燃料はガソリンとオイルを混ぜたもの(混合燃料)を使うと覚えておいてください。
▶︎2ストロークエンジン 混合燃料を使う
▶︎4ストロークエンジン ガソリンを使う
指定外の燃料を使うと、エンジンが掛からないどころか最悪の場合エンジンが壊れることも。
見分ける方法は、取扱説明書を読んだり、燃料タンクに近くに注意書きが書かれている場合があるので確認してみましょう。
ガソリンは専用の携行缶があればガソリンスタンドで給油してもらえます。灯油を入れるポリタンクでは販売してもらえないのでご注意を。
混合燃料の場合は入手方法は3パターンあります。
一つ目はガソリンスタンドで混合燃料を作ってもらう方法、二つ目はガソリンを買ってきて自分で調合して作る方法。
ですがこの2つはどちらも手間がかかるので、僕のお勧めは市販されている混合燃料を購入する方法です。ホームセンターやネット通販でも購入できるのでお手軽に入手することが可能です。
混合燃料は混合比(ガソリンとオイルの割合)が指定されていることが多いので、自分が使っている草刈り機に合ったものを買うようにしましょう。25:1とか50:1という風に説明書に書いていると思います。
手元に説明書がない場合は、ネットで「草刈り機 メーカー名 説明書」とかで検索してみてくださいね。
古い燃料が入っていないか
混合燃料を使用する草刈り機に注意して欲しいのが、古い燃料を使ってはいけないということです。
というのも燃料は食品と同じように時間の経過とともに劣化していくからです。
主に空気に触れたり日光にさらされることで燃料の劣化は進行していきます。劣化した燃料を使うとエンジンの不調につながりますし、最悪の場合は故障する可能性もあります。
毎回エンジンが自然に止まる(ガス欠状態)まで燃料を使い切って終わるのがベストです。燃料はできるだけ新しいものを使うようにしましょう。
劣化している部品はないか
長期間草刈り機を使用していると、劣化する部品も出てきます。
エンジンの始動に関わる部分としては、キャブレターとエアクリーナーの2つが劣化しているとエンジン始動不良の原因になることがあります。
キャブレターに関しては分解→洗浄→組み立てという過程を踏むので、機械いじりが苦にならない人にはお勧めですがそうでない人は専門の業者さんに任せましょう。
こちらの「バローナビ」というサイトにキャブレターのメンテナンスが詳しく記載されていますので、興味のある方はご覧ください。
エアクリーナーに関しては古いものと交換すればOKです。今使っている草刈り機に適合するエアクリーナーをホームセンターやネット通販で購入して取り替えましょう。
交換の目安としてはスポンジ状のエアクリーナーを触ってみて手に油がベトッとつくようであれば交換のサインです。劣化が進んでエアクリーナーが粉々になると片付けが大変です。そうなる前に交換すると安心ですね。
次に使う時のためにメンテナンスも必要
頻繁に草刈り機を使う人は些細な異常にも気が付きやすいですが、月に一回や年に数回しか使わない人は、次に使うときのためにメンテナンスをしておくことも必要です。
メンテナンスといっても使った後の燃料の始末など簡単なことだけですが、それだけで長く快適に使えるはず。少し手間はかかりますがぜひ意識してみてくださいね。
燃料は使い切る
まず最初に燃料は使い切るということです。燃料は食物と同じように劣化しますし、劣化した燃料はエンジンに悪い影響を与えて故障の原因にもなります。
やり方は簡単。燃料タンクに残ったガソリンや混合燃料を元の容器に移して、エンジンスタート。そのままエンジンが自然に停止するまで放置でOKです。
こうすることでタンク内だけではなくエンジン内部の装置まで行き渡った燃料も消費することができます。
せっかくなので、ボランティアのつもりで自分の土地以外の草刈りをしてあげるのもいいですね(もちろん地主さんの許可を得てから)
※注意 燃料を抜き取る作業は必ずエンジンを切ってから行いましょう。また周辺の火気には十分中止しましょう。
油をさす(グリスアップ)
次に油をさす(グリスアップ)ことです。
草刈り機には回転刃の付け根にギアケースという部品がついています。これはエンジンの力を回転に変えるもので、とても重要な部品です。
ギアの回転を滑らかにするためにグリスという油を指しているのですが、これが減ってきたり無くなったりするとギアが焼き付いて故障の原因になることも。
だいたい20時間くらい使ったらグリスアップするくらいが目安になります。ギアケースの近くにあるボルトを外して中にグリスを注入するだけなので、草刈機を購入してから一度もグリスアップしたことがない人は試してみてくださいね。
プラグの清掃
最後はプラグの清掃です。プラグというのは、エンジンの中で燃料を爆発させるために火花を出す部品です。
プラグは使っていくうちにススなどで汚れてしまい、火花が飛びにくくなったりしてエンジンの不調に繋がることがあります。大体使用時間20〜25時間を目安にしてプラグの清掃をするといいです。
方法は草刈り機用のプラグレンチ(プラグを外す道具)を使ってプラグを本体から取り外し、先端部分を銅製のワイヤーブラシやパーツクリーナを使って掃除してください。
まとめ
今回はすぐ使いたいのに草刈り機のエンジンが掛からないときの原因と対処法について説明しました。
▼まずチェックして欲しい4つの項目
①チョーク操作は正しいか
②燃料の種類は合っているか
③燃料の劣化はしていないか
④劣化している部品はないか
▼次に使うためのメンテナンス
・燃料は使い切る
・油をさす(グリスアップ)
・プラグの清掃
機械相手になりますので、実際にはもっと多くの原因やメンテナンス項目があります。
しかし「今すぐなんとかしたい!」という緊急事態に対応するには、取り急ぎ今回の記事で紹介した方法を試してみてください。大抵の場合はこの方法でなんとかなることが多いです。
それでもダメな場合は、専門の業者さんにみてもらうか、燃料もエンジンをかける必要もない充電タイプを検討するのもいいでしょう。
雑草はピーク時期になるといくらでも伸びてきます。この記事の方法で草刈り機を使ってバッチリ草刈りしましょう。
ではまた!